Metasequoia 4.5の新機能:モーフ機能のチュートリアル

Metasequoia 4(Ver.4.5)より追加された「モーフ」機能の基本的な使い方について紹介します。

モーフ機能とは

 モーフ機能は、頂点数が同じである複数のオブジェクト間で、頂点をスライドさせてオブジェクトを変形する機能です。

主に顔の表情を動かす表現などに利用されます。

基本的な使い方

モーフを設定するファイルを用意します。

 オブジェクトパネルから、モーフを適用したいオブジェクトを選んで複製します。

複製したオブジェクトの頂点を移動して、顔の表情を作成します。
この時、オブジェクトの頂点の数が変わらないように編集してください。
ナイフ・エッジ等、頂点数が増減するコマンドを使用すると、モーフの設定ができなくなります。
 
図のように、表情パターンを2種類用意しました。
これらのオブジェクトで、モーフの設定をしていきます。
モーフ変形中は曲面・ミラー・回転体の設定はすべて無視されます。
モーフを設定する前に、メニューの[オブジェクト>曲面・ミラーのフリーズ]を実行し、オブジェクトをフリーズしておく必要があります。
オブジェクトの準備ができたら、コマンドパネルから[モーフ]を選択します。
まず、モーフ変形の元になるオブジェクト(ベース)を設定します。
オブジェクトパネル上で現在選んでいるオブジェクトがベースとなります。
続いて[ターゲット設定]をクリックします。
モーフの変形先(ターゲット)を選択するウィンドウが開きます。
作成した表情パターンにチェックを入れて「OK」を押します。
この時選択できるのはベースと頂点数が同じオブジェクトのみです。編集時に頂点数が変わってしまった場合は選択できません。
これでモーフの設定は完了です。
各ターゲットのスライダーを動かすと、変化量に応じて頂点が移動し変形します。

左からスライダーが0、50、100の時の変形です。
中間の変形が自動的に補完されています。

 

また、複数のスライダーを動かして、変形を合成することができます。

[変形を適用]をクリックすると、現在の変形結果が新規オブジェクトとして作成されます。

PMD用の設定について

 [ターゲット設定]ウィンドウ下部の[PMD用の設定をする]にチェックを入れると、PMDファイル出力用の設定を行うことができます。

このオプションにチェックを入れると、モーフのスライダーの横にドロップダウンリストが表示され、各モーフを分類することができます。
設定したモーフ情報はPMDファイルに出力できます。
PMDファイルとして保存する際、[表情モーフの生成]の「する」を選択して保存します。
保存したPMDファイルをMikuMikuDanceで読み込むと、モーフ情報が登録されていることがわかります。

モーフ機能の基本的な使い方は以上の通りです。

このチュートリアルで使用したモーフ情報入りのMQOデータ(zipファイル)はこちらからダウンロードできます。
モーフ操作の簡単な確認にご利用ください。